循環器科・心臓病科

近年、ペットを取り巻く環境が変化・改善され、寿命は飛躍的に延びています。

寿命が延びるに伴い、人と同様にガンや腎臓病と共に心臓病が増加し、ワンちゃん、ネコちゃんの「三大死因」と呼ばれるようになりました。

心臓病は末期になるまで全く症状を示さないことがほとんどです。言い換えると、症状が出たときは病状が進行していることが高いのです。

心臓は一度悪くなってしまうと元には戻らないので、定期検診を行い、早期に発見をして治療を始めることが大切です。

特に、小型犬は心臓病になりやすい傾向があります。(※キャバリア、ヨーキー、シーズー、マルチーズなど)

心臓病のサイン

  • 呼吸が苦しそう
  • 夜間や運動時に咳をする(何かが喉に引っかかっている様な咳、吐く様な咳)
  • お散歩に行きたがらない、お散歩に行ってもすぐに息が切れる。
  • 舌の色が紫色になる事がある。(チアノーゼ)
  • 失神することがある。
  • 安静にしていても呼吸が早い。

もし、この様な症状が見られたら心臓検査を受けるようにしてください。

心臓病の種類

僧帽弁閉鎖不全症

年齢とともに「弁」が変性することによって、血液が逆流してしまう病気です。

全心臓疾患の75%を占め、ワンちゃんでは一番多い心臓病です。

とくにマルチーズ,ポメラニアン,ヨークシャーテリアといった小型犬に多く認められます。

キャバリアキングチャールススパニエルでは1歳ですでに33%がこの病気を持ち,4歳以上では60%にも認められます。

逆流を起こすと、全身にちゃんと血液が流れなくなり、運動してもすぐに息が切れてしまいます。

早期にお薬を飲むことで心臓の負担を減らす内科治療がメインとなります。

また、外科手術も適応となる事があります。

肥大型心筋症

ネコちゃんで一番多い心臓病です。ほとんどが原因不明で、心臓の筋肉が肥大(厚くなる)する病気です。

メインクーンなどでは家族性があるとされています。

よく寝ていたり、呼吸が早くなったり、血栓が詰まって後ろ足が麻痺するなどの症状が認められることがありますが、無症状のことが多く、早期発見には定期的な検査が必要となります。

診断は聴診、レントゲン検査、超音波検査になりますが、最近ではスクリーニング検査として利用可能な血液検査項目(NT-proBNP)もあります。

この病気はお薬を飲むことで症状の緩和と進行を遅らせることが重要な病気です。